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【イベントレポート】「ナースのホンネ!医療者任せは絶対にダメ!終末期過剰医療を考える会」が開催されました!

【イベントレポート】

「ナースのホンネ!医療者任せは絶対にダメ!終末期過剰医療を考える会」が開催されました!

 

2018年1月20日、新宿にて、ナースプロジェクトとナースライフバランスの共催イベント

「ナースのホンネ!医療者任せは絶対にダメ!終末期過剰医療を考える会」が開催されました。

 

 

 

講師は「命の終わりの向き合い方」講師の後閑愛実さん、訪問看護師、研究所職員、ライターもこなす坂本諒さんをお迎えし、終末期における過剰医療に対する考え方、思いをお話ししていただきました。

 

講師のプロフィールを紹介します。

■プロフィール
後閑 愛実(ごかん めぐみ)

看護師
群馬パース看護短期大学卒業後、2003年より看護師として病院勤務
1000人以上の患者と関わる中で、様々な患者を看取る。看取ってきた患者から学んだことを生かして、トータル3000人以上の聴衆者の前で講演や研修を実施。自由が丘FMのパーソナリティーとしてインターネットTVによる生配信や、YouTubeで動画の配信を行い、のべ3万人を超える視聴者に「生きる」ということについて語ってきた。他にも雑誌の執筆など、多方面で活動中。

■プロフィール
坂本 諒(さかもとりょう)

看護師・保健師。
2014年に北海道医療大学を卒業後、市立札幌病院の精神医療センターで3年間勤務。
病棟勤務の中で、自然な最期が認められない過剰医療に疑問を持ったことから、訪問看護に転向し、2017年4月より都内の訪問看護ステーションで働いている。
実務の傍ら、医療ガバナンス研究所で学び、併せて、株式会社AIメディカルサービスで勤務。
その他、フリーランスとして、執筆やアプリ開発、リサーチアシスタント等の仕事を請け負っている。

 

私は、モデレーターとして参加させていただきました。

 

 

看護師として終末期のおける過剰医療をどう感じたのか。

 

坂本諒さんは4年目の看護師さん。初めて務めた病院は精神医療センターで、脳血管性の認知症を患い、何度も誤嚥性肺炎(飲み込む力が弱くなり、食べ物や唾液がうまく飲み込むことができないために、気管の方に間違って入ってしまうことが原因で起こる肺炎)を繰り返していた患者さんを見てきて、感じたことがありました。

ご本人は認知症のために意思疎通が難しい状態でした。家族の希望もあり、食べることができなくなったために胃ろうを作りました。しかし、食べ物による誤嚥は無くなりましたが、唾液による誤嚥で再び肺炎を繰り返します。

 

ご本人は治療の意味がわかっていないように見え、いつも抵抗していた。

安全を保つために、患者さんはいつもベッドに体感も両手、両足とも縛られていました。

 

 

胃からの栄養を受け入れることができなくなったため、今度は中心静脈栄養(点滴)を始めました。

IVHの自己抜去・・・拘束をしないと生きていけない。管理と拘束の繰り返し・・・・

この状況が幸せなのか?

 

 

近年、医療現場での拘束は同意書の元、必要最低限として行われています。

 

看護師として、一人の人としての矛盾の苦しさ・・・。本当にこれでいいの?

 

こんな状態を本人も望んでいないのではないか。

また、治療を選択した家族の想いは??

 

と疑問を提議しました。

 

 

 本当に幸せな看取りがあるとしたら、それは「それが幸せと思うかどうか」

 

 

 

看取りのその時・・・・

「なんて言ってくれるかな?」と想像してみよう。

 捉えからは人によって違う。

 

「命の終わりの向き合い方」講師の後閑愛実さんへと講義は続きました。

 

ご自身の看取りの経験を含めて、看取りの場面を振り返り、お話をしていただきました。

100歳と2ヶ月でなくなったキミさん。

同じように、経管栄養を行なっていた寝たきりの患者さん。鼻から入った管は気持ちのいいものではありません。その管を抜いてしまわないように、いつも指が自由に動かないようにミトンという抑制をされていました。

 

息子さんたちはそれぞれ若くに奥さんを亡くしていた。その時、息子から「かあさんは頼むから長生きしてくれ、100歳まで生きていてほしい」と言われたそうです。

キミさんは抑制をされて苦しかったかもしれない。

でも、息子たちのために長生きしたかった。100歳まで生きるという約束を全うした。

 

そして、息子に見守られる中、「ありがとう」と「思い出を語り」、「ぬくもり」を感じながら和やかに、おだやかな看取りとなったエピソードを語られました。

 

 家族と、本人と、医療者が思っている「延命治療」が違う。

「なになにしないで?」は難しい。

みんな、延命治療はしないでほしいというが、それぞれが思っているものが違うということ。

愛とは関わる心

看護師として、みんな患者さんに愛を持って関わっていると思う。

自分が思う過剰医療の意味が違う中で、その人がどんなことに関心を寄せているのか。

どういう時に楽しいと感じるのか、大事にしているか・・・。

 

こう言った、自分のことを考えておくことは元気な時じゃないと遅い。

なので、後閑さんは病院を飛び出して、全国で公演、活動されているそうです。

 

 

 

公演の後は、会場からもたくさんの質問をいただき、学びが深まりました。

 

また、数人に分かれてのディスカッションでもたくさんの意見が出ました。

ご自身の看取りや介護の経験から、「本人も望まないものはみんな延命治療になるのではないか」「口から食べれなくなったらそれ以上は過剰ではないか?」などの意見もありました。

 

時間が足りないと感じるほど、参加者の方々にもたくさんの意見やお話を聞かせていただきありがとうございました。

 

看護師として思うこと

今回は、終末期の過剰医療という点について、幸せな看取りとは何かを考え、感じながら、皆さんで意見をたくさん出していただきました。

参加された方はそれぞれが思うこと感じることが違うということをまず感じたと思います。

 

医療現場で様々な場面の中で、看護師として、また一人の人間として、「本当にこれでいいのかな?」と苦しく感じることがあると思います。

 

今回、私が思ったことは、自分の感じ方をまず大事にしてほしいなぁと思いました。

その上で、また相手の思うこと、大事にしていることをできるだけ、自分の先入観や価値観ではなく、受け入れることが大事ではないかと思います。

「関心」「共感」を持つことが看護のまず第一歩だと素直に思うことができた会でした。

 

 

ナースのためのオンラインサロン:ナースライフバランス

 

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ナースプロジェクト

http://nurseproject.net

 

 

 

 

レポート:

西山 妙子 (にしやまたえこ)
看護師 ケアマネージャー
2001年 横浜赤十字看護専門学校卒業
総合病院、大学病院手術室に勤務。結婚、子育てを経て訪問看護の道へ。2014年居宅介護支援専門員取得。病院の業務で疲弊しないでほしいと看護師の横のつながりや、新しい看護師のライフスタイルの提案を行う「ナースのためのオンラインサロン」を運営。

 

 

 

 

 

 

 

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