【予防医療】糖尿病を理解しよう!看護ケアに活かそう!⑥危険な合併症について「①神経障害」

前回、糖尿病の危険な合併症についてお話しましたが、

今回から一つずつ、詳しく取り上げていけたらと思います。

そこで今回は、糖尿病が引き起こす、「神経障害」についてお話致します。

まず、神経とは、脳が送る命令を体に伝えたり、逆に体から脳へ情報を送る大事な役割を果たしています。

その神経を大きく二つに分けることができます。

脳と脊髄から構成されている太い「中枢神経」とそこから枝分かれして体の隅々にまではりめぐらされている「末梢神経」の二つです。

このうち、糖尿病で阻害されるのは、後者の「末梢神経」になります。

この「末梢神経」を更に細かく「感覚神経」「運動神経」「自律神経」と分解し、それぞれに糖尿病がどう悪影響を与えていくのか、説明していきます。

・感覚神経→熱い、痛いなどを感じる神経で、高血糖が続くとまずこの「感覚神経」に症状が現れます。手足に痛みを感じたり、しびれを感じたりします。それらが、しだいに足先からひざへ、手先からひじへとひろがっていきます。これが更に進行すると神経そのものが麻痺し、感覚がなくなることで、けがややけどに気づかずに悪化させ、壊疽に発展し、最悪の場合、切断をしなければならないこともあります。

・運動神経→上記の感覚神経の症状が進行すると、こちらの「運動神経」も阻害され、力が入りにくくなったり、目を動かす神経に麻痺がおこることで物が二重にみえたりするようになります。

・自律神経→自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器など、生命を維持する為に働き続けている神経です。なのでこちらに障害が起こると、さまざまな不調があらわれます。例えば、胃のもたれ、下痢、不整脈、疲れがとれない、だるさ、などなど。

 

以上が、糖尿病による合併症の「神経障害」の説明になります。

「神経障害」と診断されたら、医師の指導のもと、しっかり血糖値をコントロールし、改善に努めてください。

気を付けて頂きたいのは、「神経障害」が進行すると、痛みを感じなくなることから治ったと勘違いして治療をおろそかにしてしまうことです。

自分で判断せず、しっかり医師のもとに通い、改善に努めましょう。