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英語を話せるナースが大活躍!語学でキャリアアップする方法とは!

英語が話せるナース

近年、外国からの患者さんが増加しており訪日外国人は、約4倍となっています。(出典:法務省 在留外国人統計表)
臨床の現場では、治療を本人が選択しなければならないので通訳を必要とする場面が多々あります。グローバル社会が進んでいる現在、臨床の場でも語学は欠かせない存在となってきています。

笑顔の女性看護師

今回は体験談と共に語学を活かしたキャリアアップ術についてご紹介します。

目次

語学で繋がる信頼関係

英語が話せるナース

7年前、北海道の病院で勤務しているとき、サハリン在住のドイツ人が切迫流産で搬送されてきました。
彼女は日本語を話すことができません。

コミュニケーションは主に英語でしたが、スタッフの中に英語ができる人はほとんどいませんでした。海外生活に憧れていた私は会話レベルの英語は可能だったので、彼女の受け持ちになりました。英語で話しかけたとき、「Can you speak English?」と笑顔で答えてくれたのがとても印象に残っています。

「食事はどう?」

「症状はどう?」

「不便なことない?」

と聞いたり、入院までの経過をねぎらったりと、会話を重ねていくうちに、入院生活や食事、検査などの疑問や家族に対しての想いなどを打ち明けてくれるようになったのです。
中でも言葉が通じない時はもどかしかったと訴えがありました。

例えば、切迫早産では安静度が決められていたのですが、指示はわかるけど具体的な理由などの説明がない時です。

「理由や詳細がわからなかった」と話していました。

言葉が通じた時はとても嬉しかったようで、「You are my angel.」と喜び感謝されました。

私はまだ2年目のナースでしたが、この経験から患者さんと関わりを通して言葉が通じることは重要であることを学びました。

患者さんが納得して入院生活を送ること、治療を受けるようにするためには、信頼関係を築くことが大切であると肌で感じました。

語学能力が認められやる気アップ

英語でコミュニケーションを取れることで周囲が私自身のことを認めてくれました。

他のスタッフにも、言葉の面で困ったときはどうしたらいいかなどの相談を受けたり、この時どう言えばいいかなどの助言を求められたり、「語学できてすごいね」など、先輩に認められた時はとても自信につながりました。

また、臨床経験が浅くても、患者さんにとってはまわりと同じ“一人のナース”です。患者さんにとってヒーローのようになれた気がしたのです。

語学の面でももっと上達させたいと思いましたが、それ以上にナースとしても成長していきたいとやる気につながりました。

語学ができるメリット

  • 外国人患者とコミュニケーションができる
  • 海外で語学を活かせる、活動幅が広がる
  • 給料が上がる

先に述べていたように、外国人患者とコミュニケーションを図れるほか、海外旅行した時に語学ができると倍楽しくなります。

例えば、現地の人だけが知っている飲食店や穴場などを知ることができたり、会話をしたりと、素敵な出会いがあったりします。そのため、海外に行ったとき、語学一つで、活動幅が広がります

お給料に関しては勤務先で異なりますが、TOEICの点数が基準となり、特殊手当をもらえる病院もあります。他には、外国人患者を積極的に受け入れている病院では収益が上がり、お給料が高めになるなどのケースがあります。収入アップを望むのであれば、語学を習得するのも方法の一つと言えるでしょう。

語学を活かした仕事

英語が話せるナース
  • 病院、クリニック
  • 外資系企業インターナショナルスクール
  • 空港、港湾ツアーナース
  • 海外での勤務   など

外国人の増加により、政府でも「外国人患者受け入れ認知医療機関制度」が設定され、認定されている病院が増えて来ました。外国人労働者が多い地域では、英語を話せるナースは需要が高いです。

例えばパウダースノーで有名なリゾート地、北海道のニセコ町や占冠(シムカップと読みます)ではオーストラリアなどの外国人が多いため、求人も日常会話レベルの英語を話せることを条件としているケースが多いです。また、空港、港湾に近い病院は必然と外国人の患者さんも多くなるので、語学を活かすことができそうです。

インターナショナルスクールは就学前から中学生を対象としている国際学校ですが、ナースや養護教員の求人があります。特に保育園や幼稚園の求人が多いので、小児科の経験もあれば、看護と語学両方の経験を活かせるのではないでしょうか。

ツアーナースは学校の修学旅行やスポーツ合宿の他、旅行会社のツアーに同行するお仕事があります。旅行先は国内だけではなく海外ツアーもあるため、お仕事しながら海外旅行を楽しめるというメリットがあります。

どれも単発の仕事なので、正社員で働く形にはなりませんが、他の仕事と掛け持ちで楽しめるお仕事でもあります。その他、オーストラリアやニュージーランドなどへの看護留学でキャリアを積むことができます。

まとめ

グローバル社会において、第二言語を習得していることはとっても強みになります。実際に英語を話せるナースを必要としており、求人も増えているので活躍できる場所の範囲が広くなります。ぜひ語学を活かして、キャリアアップしていきましょう!

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この記事を書いた人

1988年生まれ。北海道出身、看護師歴5年。産婦人科、新生児室、健診を経験。20代後半に韓国留学し韓国人の夫と出会い結婚。現在は2児の子育てをしながらライター活動も行っている。バイリンガルを活かし、韓国でも看護師免許取得に向けて勉強中。今後は予防医学を深め、多くの人に伝えていきたい。ブログでは韓国生活など情報発信中!

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