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40代ナースの好きを仕事にする挑戦

笑顔の女性看護師

ベテランナースと呼ばれる40~50代の看護師は、実は多くの方が働き方について悩みや不安を抱えています。

「ベテランとして責任のある立場におかれ、転職に踏み切れない。」「パート勤務にしたいけれど収入減少が心配」などが挙げられます。

さらに、人生100年時代と言われる上に、あらゆる職種で終身雇用制度は揺らぎ始めています。医療業界も例外ではなくなってきました。自らのライフスタイルの変化を踏まえ、どういうキャリアを歩みたいのかも考えておく必要性があるでしょう。

その中で、私は最後のキャリアとして、自分が本当にやりたいことで生きていきたいと思い、仕事を立ち上げるという挑戦をすることにしました。今回は同世代のナースに私の体験をお伝えしつつ、新しい働き方を提案したいと思います。

目次

40代後半での転職が人生を大きく変えた

私は40代後半で転職をしました。年収アップと定年まで働ける環境を求め、10年近く勤務した職場を退職し、日勤だけの内科メインのクリニックに応募し採用されたのです。

ところがそこで待っていたものは、「一線から退く」という結果でした。ベテランという理由で未着手だった業務整備を任されましたが、イジメや複雑な人間関係もあり、中々スタッフの協力を得ることができませんでした。

どうにかうまくやっていけないか1年半ほど頑張ったのですが、とうとう体調を崩し勤務ができなくなってしまったのです。これで定年まで安泰と思っていたはずなのに、大きく体調を崩し、収入源も仕事や人間関係に対する自信も失い、まさに想定外の出来事でした。

今後についてようやく考えられるようになった時、最初に思ったこと。それは「在宅で仕事はできないだろうか」ということでした。それでも収入安定のため、新規オープンのクリニックの求人に応募したのですが「院長より年上になってしまうのでやりにくい」という理由で不採用。年齢を理由に断られ、これまでの看護師経験や、人格さえも否定されたような気持ちになり、大きなショックを受けました。

安定した収入は魅力的です。でもそれ以上に、自分自身を大切にし、20年以上の看護経験を活かしながら社会貢献したいという自分の思いがありました。人生の折り返し地点で、このことに気づき「起業」について調べるようになったのです。

様々な働き方をしている看護師との出会い

これまでの私の働き方は、職場に不満を持ちながらも、ストレス解消をしながら続けていくというものでした忍耐と根性の私たち世代にはそれが当たり前だったのです。しかし今後の人生を本気で考えた時、雇われという枠を抜けもっと生き生きと働きたいと考えました。

現在は多くの方が看護師+αで活躍されています。私にとって彼らはSNSの中だけにいる遠い存在でしたが、フリーとしての活動を考え、どうやってその道を作り上げたのかとても興味をもちました。

看護師ライター講座を受講し、ライティングの基礎を学ぶほか、皆さんの活躍や苦労された話も聞くことができるようになりました。フリーで活躍するということは決して楽な道ではありません。輝いている裏に地道な努力があることを知りました。その反面、好きなことを追求し、それを仕事にするという生き方に大きな刺激を受けたのです。「私も輝きたい!」と思うようになります。

好きなことを仕事にするメリットは、勉強や研究があまり苦にならないというところです。私の場合それはハーブですが、好きなことを教えたり、伝えたりすることが収入に繋がることはまさに一挙両得だと思いませんか。
好きなことに磨きをかけ仕事にして持っておくと、生涯の生きがいや楽しみになるほか、いざというとき路頭に迷わずにすむかもしれません。

当たり前の日常の中に起業のヒントがあった

現在シニア世代で起業される方が多くなっているようです。日本政策金融公庫 総合研究所「2019年度新規開業実態調査」によると、開業時の平均年齢は43.5歳。また開業動機の上位は「自由に仕事がしたかった」「仕事の経験・知識・資格を生かしたかった」という理由です。そして約7割の開業者が「開業に満足している」と回答しており、自分のやりたいことや、生きがいを重視する生き方を求めている方が多くなっていることがわかります。

しかし、起業を考えたものの、私はこれまで自分で仕事を作ることなど考えたこともなく、ノウハウがわかりませんでした。また、相談できる人もいなかったので、そもそも私に何が出来るのか、右も左もわからない状態だったのです。

そんな時「起業コンサルタント」という方々の存在を知りました。私はあるコンサルタントに出会い、仕事をつくる最初の段階を助けていただきました。自分のキャリア、スキル、趣味、特技など全てを棚卸し、何を磨き、何を仕事にするべきなのかを明確にすることができました。自分では気がつかなかった得意なことを発見し、最初の一歩を踏み出すことができたと思っています。

私は約20年前にハーブと出会い、生活の中に取り入れてきました。今ではそれは生活の一部になっており特別なことではなくなっていますが、それが他者目線になると「得意なこと」になるのです。ふだん何気なく行っていることが、もしかしたら自分の得意であり仕事に繋がるものかもしれませんね。

まとめ

笑顔の女性看護師

現在ほとんどの業種で働き方が変わろうとしています。政府が副業を容認したことによりパラレルワークで働く方も増えています。SNSの普及などにより、自分の仕事を持つということへのハードルが低くなり、本当にやりたいことを仕事にできる時代になりました。

現在の仕事をすぐに辞めて起業に取りかかる必要はありません。将来を見据えて「好きなこと」を明確にし、磨きをかけるところから始めませんか?

40~50代という年代は人生経験も多く、経験を活かして独自のサービスを作ることが可能ですまた、お子さんが成長され、自分の時間が作りやすくなったり、家族の協力も得られやすくなったりするので、自分の夢に向けて動き出すことのできるチャンスなのではないでしょうか。

私はまだ発展途上ではありますが、未来に向けて歩み出したところです。

 

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この記事を書いた人

看護師歴25年。埼玉県出身。看護師ライター。市立総合病院・クリニック・高齢者施設・派遣看護師・イベントナース等経験。幼少の頃から植物が大好きで、独学でバラの交配を行いオリジナルのバラを産出した。ハーブやガーデニングに癒やされた自らの経験をもとに、自然療法・予防医学の重要性を伝える事業を準備中。
ハーブコーディネーター資格取得。

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