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それぞれの病院の良さがキラリ「日本一働きやすい病院アワード2024」の結果は……?

「日本一働きやすい病院アワード2024」の結果は…?

ナースまつりのメインコンテンツであり、今後も継続して行われる「日本一働きやすい病院アワード」。日本一働きやすい病院アワードは、看護師がわくわくできる(働きやすい、やりがいをもって働ける)取り組みをおこなっている優れた事例を共有することで、看護師が働く職場全体の活性化を目指すことを目的としています。

2023年は6医療機関と2企業の参加でしたが、今年はさらに増えて14もの医療機関が参加。どの医療機関も魅力的なプレゼンで、どの医療機関に投票するか悩んだ方も多いハズです。受賞した医療機関を中心に、参加いただいた医療機関それぞれの良さをご紹介します。

目次

日本一働きやすい病院アワード2024受賞【社会医療法人財団 菫仙会 恵寿総合病院】

ご来場の方とYouTubeによる生配信をご覧頂いた方による投票の結果、日本一働きやすい病院アワード2024は【社会医療法人財団 菫仙会 恵寿総合病院】が受賞しました!

石川県七尾市にある恵寿総合病院は、426床(一般病棟278床、HCU8床、回復期リハビリテーション病棟47床、地域包括ケア病棟46床、障害者病棟47床)を有する石川県能登地域唯一の地域医療支援病院。看護師の数は297名で構成されています。みなさんの記憶にも新しい「能登半島地震」では、被災地域でありながら「災害でも医療を止めない」を合言葉に震災を理由とした離職者なく奮闘してきました。

今年度の基本方針は「ATM=明るく、楽しく、前向きに」ということでしたが、発表の中でもその基本方針が伝わる笑顔に溢れた時間でした。

恵寿総合病院の3つの魅力
  1. 最先端DXの活用:電子カルテと連動したiPhoneで迅速な情報共有が可能など、多岐にわたる最先端DXによる仕組みが導入されている
  2. なりたい自分を応援してくれる:県内唯一の看護師特定行為研修センターとミドルリーダー育成の場で成長が支援支援される
  3. 「助け合い」「支え合う」環境:患者さんにとって最善のケアを多職種で考え、患者さんのそばでケアすることを大切にしている。2024年度からユマニチュードも導入

今年90周年を迎えた恵寿総合病院は「最先端のDX×患者さんに寄り添うユマニチュード=『自分らしく生きる』を応援する看護」でさらなる進化をしていくと宣言していました。

ベストプレゼン賞【株式会社麻生 飯塚病院】

プレゼンテーションがステキな病院に贈られる「ベストプレゼン賞」。今年の受賞は【株式会社麻生 飯塚病院】でした。飯塚病院は主任たちがプレゼン。会場入りできない看護部長さんの顔写真をプレゼンターたちが持つ様子にインパクトがありましたね!

福岡県飯塚市に位置する飯塚病院は病床数1048床(一般970床、精神70床)、看護師の数は1077名の大病院です。

2022年には病院としては世界初の「デミング賞」を受賞し、2023年には「ガイアの夜明け」というテレビ番組で「セル看護提供方式」が紹介されています。今や看護方式の定番になりつつある「セル看護提供方式」は飯塚病院が開発したものなのです。開発・実践病院というだけあって、定時30分後にはほとんどの看護スタッフが帰宅を終える様子が紹介されました。「麻生グループ」のコンセプトである「カタとやわ」が「確かな実行=カタと楽しむ心=やわ」として看護部にも浸透している様子も伝わってきましたね。セル看護提供方式により定時で帰る習慣化を「カタ」で守り、ほぼ毎月イベントが行われる職員の交流の場を「やわ」で保つ。このバランスがちょうどよい環境を作り出しているとみなさんにも伝わったことでしょう。

ワクワク病院賞【医療法人桜十字 桜十字病院】

看護師がワクワク働いている病院に贈られる「ワクワク病院賞」は【医療法人 桜十字 桜十字病院】が受賞しました。

桜十字病院は熊本県熊本市に630床(一般病床353床;、療養病床277床)を有する、県内最大の病床を抱えるケアミックス型の後方支援病院です。桜十字グループでは「関わるすべての人をしあわせに」という理念を掲げ、病院事業のみならず、予防医療事業に高齢者住宅事業、スポーツ事業などさまざまな事業を展開しています。

桜十字病院のプレゼンターは3年目の看護師。バランスが良く食べ放題の社員食堂をはじめとする充実した福利厚生、部活やサークル活動にリフレッシュ休暇、e-learningや院内学会など、楽しく成長できる様子や看護のやりがいについて、ご自身がワクワク楽しく働けている様子と合わせて発表しました。

院内学会という場でそれぞれの看護に対する意見を交わし合い、よりよい看護を作る環境が、経験年数の浅いスタッフにとって、さらに看護を追求したくなるいい機会になっていることが伝わってきました。

それぞれの医療機関のワクワクな取り組み

  • 海の見えるリゾートホテルでワクワクするゲームやディスカッションを行う研修制度
    (中頭病院・沖縄県)
  • 働き方改革プロジェクトとしてチームの作戦会議であるハドルミーティングを導入
    (聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院・神奈川県)
  • 身体拘束ゼロの継続、敷地内に温泉やサウナ、カフェやジム
    (内田病院・群馬県)
  • 福利厚生の1つとして補助金支給の充実
    (茨城県立医療大学附属病院・茨城県)
  • 看護部のアンケートで「人間関係が良い」と9割以上の回答
    (松田病院・宮城県)
  • 透析時の穿刺や便秘時にエコーを活用し多職種でケアを行う
    (東葛クリニック病院・千葉県)
  • 夜勤・残業もなく、有給消化率100%で、1年以内の離職率が0%
    (クリニックフォア・東京都他)
  • 全国の医療従事者のサーファーが集まるイベント
    (亀田メディカルセンター・千葉県)
  • 離島だからこその体験と幅広い診療科の看護ができる
    (沖永良部徳洲会病院・鹿児島県)
  • 1年目からやりたいことを優先して配属が決まり、配属希望が9割叶う
    (四日市消化器病センター・三重県)
  • 全国初のハートセンターで急性期を1から学べる
    (葉山ハートセンター・神奈川県)

「クラブや部活動、イベントなどの福利厚生」「ワークライフバランスのためのリフレッシュ休暇に働き方の柔軟性」「スキルアップのための充実した研修制度やその実施の工夫」」「美容医療の職員割、本人・家族の医療費の還付制度」など、紹介しきれないほどたくさんそれぞれの医療機関のワクワクとした魅力が溢れていました。

このたくさんのワクワクを全国の医療機関がドンドン取り入れていくことで、日本の看護界、ひいては医療環境がワクワクであふれること間違いなしですね!

「日本一働きやすい病院アワード2025」も開催決定!!

2025年7月16日(水)、17日(木)、18日(金)東京ビッグサイトにて「ナースまつり2025」の開催が決定しました。もちろん「日本一働きやすい病院アワード2025」も「ナースまつり2025」内で行います。

参加希望病院のエントリー方法などは、「ナースまつり公式HP」や「ナースまつり公式Instagram」にて決定次第ご案内いたします。

「うちの病院も出場してみたいけど…」とお悩みの医療機関様もぜひご相談ください。魅力発見など、必要に応じてPRナースがお助けします。

また、「日本一働きやすい病院アワード2024」に参加いただいた14の医療機関様、私共の企画にご賛同いただき誠にありがとうございました。

今後も看護師の働きやすい環境づくりの取り組みをされている医療機関を紹介することで、看護と医療全体がより良く活性化することを目指し、「日本一働きやすい病院アワード」を継続していきます

エントリー病院順不同

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この記事を書いた人

看護師歴20年以上。
国立系大学病院にはじまり、総合病院、民間中小規模病院、訪問看護とさまざまな医療機能の病院などで、の勤務歴あり。
また、看護主任にはじまり、看護師長を経て看護部長経験もあり。
現在看護師をしながら、Instagramでの発信活動と、看護師ライターとしても活動中。

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