臨床現場で、巻き爪や胼胝、鶏眼など足病変はよく遭遇する症状のひとつではないでしょうか。
しかし、患者さんの苦痛の訴えがないという理由で観察を怠っている、見てみぬふりをしてしまっていることはありませんか。
しかし足病変は見逃すと思わぬ症状を引き起こす場合があります。たとえば白癬部から菌が侵入して蜂窩織炎を起こしたり、巻き爪の進行による痛みで歩行が困難になったり、症状が悪化してからでは遅いことも。
今回ご紹介する本は、フットケアの基礎や画像を用いた症例紹介もあり、現場で役立つこと間違いなし!
本を活用し少しの時間でも足の観察をしてみましょう。
おすすめの本1:フットケアと足病変治療ガイドブック
「フットケアと足病変治療ガイドブック」のポイント
- カラーでイラストを用いており読みやすい
- 画像による事例が豊富である
- 爪ケアの方法が丁寧に解説されている
「フットケアと足病変治療ガイドブック」の感想レビュー
褥瘡をはじめ黒色腫や血腫、胼胝、鶏眼など足病変の疾患はさまざま。
それぞれの疾患に応じた患者への指導方法やフットケア指導士ができること、医師が行う治療のポイントが1つの図にまとめられています。
フットケア指導士がすべきことが明確であり、目指す人におすすめの1冊。
おすすめの本2:新 はじめようフットケア
「新 はじめようフットケア」のポイント
- 画像を用いた爪病変の解説がされておりわかりやすい
- フットケアにおすすめなグッズが紹介されており役に立つ
- 動画が添付されておりより理解が深まる
「新 はじめようフットケア」の感想レビュー
画像だけでなく動画による学習ができるのが利点。
画像だけでは把握できない細かいことも動画で学習することができます。
とくに爪のケアに関してテーピングを行うための処置が詳しく解説されており、実践で役に立つこと間違いなし。
おすすめの本3:フットケアの大切さがわかる!地域で働く介護・看護職員のためのケア読本
「フットケアの大切さがわかる!地域で働く介護・看護職員のためのケア読本」のポイント
- フットケアの具体的な方法が解説されている
- イラストを多く用いておりわかりやすい
- フットケアの知識と技術について基礎から学べる
「フットケアの大切さがわかる!地域で働く介護・看護職員のためのケア読本」の感想レビュー
高齢者が歩けなくなる理由として一番に思いつくのは下肢筋力低下ではないでしょうか。しかし歩けなくなる原因は下肢筋力低下だけではありません。爪の変形や胼胝、鶏眼などさまざまな足病変が原因といえます。
加齢による歩行困難だけではなく、そのほかの疾患を原因とするものもあります。
この本は訪問看護や介護施設など実際現場で働く人たちの知識や経験をもとに作られており、フットケアの悩みを持つ人にオススメの一冊です。
おすすめの本4:看護の現場ですぐに役立つ フットケアの基本スキル(ナースのためのスキルアップノート)
「看護の現場ですぐに役立つ フットケアの基本スキル(ナースのためのスキルアップノート)」のポイント
- 症例ごとのアドバイスが載せられており実践向きである
- 糖尿病足病変にフォーカスを当てて解説されている
- 糖尿病足病変のケアについて学べる
「看護の現場ですぐに役立つ フットケアの基本スキル(ナースのためのスキルアップノート)」の感想レビュー
糖尿病患者のフットケアに特化した本です。糖尿病足病変のフットケア方法だけでなく、検査や治療法、患者への介入法についても具体的に解説されており実践に役に立つでしょう。
まとめ:訪問看護師にオススメしたいフットケアに関する書籍4冊
フットケアを学び、どのようにケアを実践するか知識を深めることにより、患者さんの足の健康を維持することが出来ます。
フットケアで迷った時や悩んだ時にすぐに振り返れるものがあると良いですね。
今日は現場で役立つ4冊のオススメ本をご紹介しました。この記事が現場で働く人の役に立てばと思います。