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オペナースあるある

手術を安全にスムーズに進行するために欠かせないオペナースの存在。
外来や病棟業務とは違い、医師のサポートから最新の医療機器まで扱います。

笑顔の女性看護師

今回、手術室看護師として17年の筆者が、オペナースの日常を8つにまとめてみました。

目次

1.オペナースは目力が強い!

オペナースが力を入れるパーツ、それは唯一露出している「目」です。
アイメイク以外はスッピンというスタッフは少なくありません。
「見えるところは美しくいたい!」という女子力が目に集中します。

2.着信音にビクビク

オンコール、当直明けは、病院からの着信に思わずフリーズしてしまいます。
何かやり忘れていたのではないか、器械の数え間違いがあったのではないかなど、不安がよぎります。
恐る恐る電話に出ると、勤務変更の相談だった!
この緊張感には、何年経っても慣れません。

3.足の器用さは負けません

使えるものはなんでも使います。とくに器械出しナースは手が命。
不潔なものは足でよけ、作業領域を確保!必要なワゴンは足で引き寄せます。
そのためか、仕事以外でも、ついその癖がつい出てしまいます。
その足さばき、自慢したくなるのは私だけでしょうか?

4.スイッチの切り替えの早さは演技派女優!

常に緊張感のある場所で働くオペナース。華やかに見える一方、個性たっぷりな医師との闘いです。
「はい、次はこの器械を使って」との医師の先を読み、必要とされる器械を出すことが器械だし看護師の使命でもあります。
オペ室の外では穏やかな優しいスタッフが、オペに入ると医師と対等に挑む姿も多く見られます。

5.病院を代表する名探偵

顕微鏡手術では2mm程の針を扱うことがあります。術後は残留物ゼロで患者様に退室していただくことは絶対。                               どんなに小さな物でも紛失すれば、血眼になって探します。ある時は磁石を使って、ある時はヘッドライトを使って、発見するまで床を這いつくばります。そう、まるで探偵のようです。

6.旅行バックにも手術手順書!?

常に新しい器械は入りますし、手技も変化していきます。担当の手術が慣れない物であればある程、手順や解剖をひたすら覚えるため頭の中をBGMのように流れます。
ファイルにまとめた分厚い手順書が手放せません。
連休明けに担当している手術が不安で、友人との旅行にも持参したこともありました。

7.満月の夜は落ち着かない。

帝王切開や血管系の緊急オペが多いと噂される満月。満月の日、いつも以上に気が休まらないのはきっとあなただけではないのかも?

8.「今日は落ち着いてるね」はオペ室でも禁句

この一言.みなさん思っても言わないように気を遣うNGワードですよね。実はオペ室も同じなのです。この言葉を発した直後に、「緊急オペ入りま〜す。」となる場面を何度見てきたことでしょう。

まとめ

オペ室は、少しのミスが患者さんの命を左右する現場なので、緊張の連続です。私自身、器械とばかり向き合う毎日に嫌気がさして何度も辞めたいと思ったことがあります。プライベートでもオペのことが頭から離れず、ストレスに感じたこともありました。

しかし、経験を重ねるに連れて分かったことがあります。

それは、少なからずみんな同じような葛藤を持ちながら日々挑んでいるということ。そこに気付いてからは、どうせやるなら楽しく!と切り替えてきました。

何気ないオペナースの日常に、誰かが元気になってもらえたらと思います。

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この記事を書いた人

1981年生まれ、京都市在住。フォトグラファー兼ナースライター。現在はフリーランスの看護師として働きながら、手術室経験17年の経験を生かした医療現場やスタッフ向けの写真撮影や執筆を学びながら活動している。他、家族写真やポートレート撮影も行う。モットーは、写真をツールに「今」という瞬間を切り取り、一人ひとりの「生きた証」を表現すること。

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