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自分らしい看護の道を 〜挫折から再出発したいあなたへ贈る6つの言葉〜

あなたは、自分にはどうにもできない挫折を経験したことがありますか?

私には新人看護師として入職後、4か月で職を失った経験があります。当初は絶望の中にいましたが、諦めずに一歩ずつ進み続けることで、看護師としての人生を再出発することができました。

たとえ今うまくいっていなかったとしても、まだ自分に合った場所が見つかっていないだけかもしれません。

この記事では私の経験をもとに、挫折から再出発したいあなたの背中を押す6つの言葉を贈ります。

目次

新人4か月で退職した私の挫折

待ち構えていた現実は、人手不足や8種類に及ぶ複雑な勤務体系、入職2か月での夜勤独り立ち。慣れない仕事や不規則な生活に適応できず、私は大きく体調を崩しました。

1週間休職できましたが、短期間では回復が難しい状態です。上司から理解を得られなかったため、厳しい言葉を浴び続けました。さらには患者さんの受け持ちをさせてもらえず、自分の仕事を探すために先輩や同期に声をかけて回る日々。

精神的にも追い込まれ、気づけば新人の4か月目で退職することになっていました。同期は皆、新人教育に励む真っ最中です。突然、ひとり病院の外へ放り出された感覚でした。

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再出発したいあなたに贈る6つの言葉

新人4か月で辞めた私は、挫折を乗り越え新しい病院へ転職。自分らしく働ける職場に出会い、生き生きと看護ができるようになりました。

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大切にしていたのは「看護が好き」という自分の気持ちと、諦めずに行動を起こし続けることです。私の経験をもとに、再出発したいあなたに6つのアドバイスをご紹介します。

スタートは心と身体の充電から

あなたにとって今、最も大切なことは何でしょうか?疲れ切った体では正しい判断をすることはできません。休むことが必要です。

私の場合は、あえて遠回りをしながら転職に臨みました。無理してがんばって失敗するのが怖かったからです。まずは十分な休養で身体をいたわり、好きなことをして心を癒しました。

次に試みたのが、訪問入浴やデイサービスでの単発の仕事と、看護師とは関係のないアルバイトです。少しずつ社会に出てウォーミングアップをしながら自信を取り戻し、楽しみながら転職に向けたエネルギーを溜めました。

定職に就いていないと、先が見えずに不安や焦りが出てくることもあるかもしれません。それでも心と身体の充電が最優先です。まずは自分を癒すことから始めましょう。

信頼できる人と話そう

挫折は孤独です。自分だけしか経験していない出来事や、周りには理解されない悩みなどもあるでしょう。そのような時は、信頼できる人との関わりが自分を前進させてくれるかもしれません。

私は退職した当初、誰を頼ってよいのかわからず一人で悩むばかりでした。そんな私を救ったのは、恩師に言われた「頼ろうとしなくていい。困ったときは、とりあえず何でもいいから話そう」という言葉です。

心から信頼をしている恩師と話した後は、一人で抱えていた苦しみが軽くなり、次の一歩に向けて冷静に考えている自分がいました。心を許せる人と話すと、リラックスすることができます。一人で悩んでいたことも、誰かと話せば新しい気づきが得られるかもしれません。

無理に悩みを相談する必要はありませんが、時には勇気を出して人と話すことも大切です。

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自分の中にある「普通」を手放してみる

新人看護師は、同期がそろって共に成長していくのが一般的でしょう。

4か月での退職後、普通のキャリアから外れたことが、私にとっては何よりも苦痛でした。周囲と同じ過程を踏むことが当たり前、一人前の看護師になるにはそれ以外の道は考えられないと思い込んでいたからです。

しかし一度起きた過去は変えられません。私は自分の中で決めつけていた「普通」にこだわるのを辞めました。「看護師の志を持って仕事をすれば、道のりなんて関係ない」そう思えたとき、自分だけのキャリアを積む覚悟とチャレンジ精神が生まれました。

挫折経験があるからこそ、あなたにしか進めない道のりがあると私は考えています。固定観念にとらわれず、オリジナルの人生を歩んでみましょう。

挫折の過去もできるだけオープンに

自分のつらい過去をオープンにすることは勇気がいります。自分らしく働きたいあなたこそ、ありのままの自分をさらけ出すことが大切です。なぜなら自分の欠点を受け入れる器のある職場であれば、入職後の自分も大切にしてもらえる可能性が大きいからです。

私は体調不良が原因で退職となりましたが、転職活動中は必ず全ての事情を話しました。「新人の中途採用なんて採るわけないでしょ」と門前払いを受けることは珍しくありません。

しかし最終的には、「そんな目に遭ったのに、それでも看護師にチャレンジしたいと思うあなたの想いと行動を大切にしたい」と言ってもらえた職場で再スタートを切ることに成功しました。

「患者さんと同じようにスタッフも大切にする」という風土のある病院で、私はのびのびと頑張ることができたのです。「ありのまま」をオープンにしてこそ、互いを大切にし合える関係につながるでしょう。

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理想は捨てない、でも背伸びもしない

自分の目指したい理想の姿を持つことは大切です。理想に近づこうとすることで、自分が成長していくことができます。

しかし一度挫折を経験している場合、背伸びは禁物です。がんばりは期限があるからこそできること。背伸びをし続けると、いつしかがんばることに疲れてしまい、限界が来るからです。

私の場合は、自分のやりたい看護ができる場所を諦めませんでした。とはいえ私が最優先したいのは自分の体調です。自分のやりたい看護を捨てない代わりに、正職員という働き方を手放すことにしました。

非常勤からスタートし、できそうになかったら辞める覚悟です。その結果、非常勤から契約職員、正職員へと昇格しました。

さらに「経歴なんて関係ない。あなたはここに必要なナースよ」という言葉も頂くことができました。無茶せず自分なりの方法で進んでいけば、一歩ずつ理想に近づいていきます。そのためには背伸びをしない勇気を持つことも大切です。

自分の場所は必ずある

働く場所や働き方は多様化してきており、たくさんの選択肢があります。病棟や訪問、デイサービス、クリニックなど、非常勤の勤務を掛け合わせて働くことも可能です。

私が転職した先では、新人の中途採用は珍しいケースでした。病院側も不慣れな状態で、同期もおらず、新人研修もありません。

それでも職場や仕事に慣れ、看護師として成長しなければならないことは、苦労の連続でした。しかし私にとっては、看護を楽しみながら自分らしく仕事ができることが何よりも幸せでした。

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これは自分と向き合い、諦めず、無理をせず行動を起こしたおかげです。もしかしたら、あなたはまだ出会っていないだけかもしれません。諦めずに探し続けたら、自分に合った場所や働き方のヒントがきっと見つかります。

まとめ

挫折からの再出発は、苦悩の多い道のりです。人と違う一歩を踏み出すことは、勇気がいるかもしれません。それでも諦めなけば、自分らしく働ける場所は必ずあります。自分の気持ちを大切に、なんとか行動を起こしてみましょう。あなたが輝ける看護の道が見つかりますように。

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この記事を書いた人

神奈川県在住の看護師ライター。慶應義塾大学卒業後、がんセンター(血液内科)、自律神経失調症専門クリニックを経験する。脳脊髄液減少症を患い、フリーランスの道へ。現在は執筆をメインに活動中。

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