看多機（かんたき）で叶える看護師の新しい働き方☆Nursing Home☆

2023年4月8日2023年5月8日

伊藤ひとみ

看護師の働き方は多様化していますが、楽しくやりがいをもって働きたいと思っている方が多いのではないでしょうか？

今回、株式会社在宅支援総合ケアーサービスが運営している、看護小規模多機能型居宅介護施設（以下：看多機）Nursing Homeへ看護師ライターとして取材に伺いました。

Nursing Homeという職場はママナースも働きやすい、看護師の新しい働き方ができる場所だと感じました。
施設の紹介やスタッフインタビューも含め、Nursing Homeのリアルをお届けします。

Nursing Homeについて

Nursing Homeは千葉県千葉市稲毛区に２箇所（稲毛東、園生）八千代市に１カ所（八千代台）あります。
看多機は、要介護1から5までの認定を受けた方を対象にご利用いただけるサービスです。
訪問看護、訪問介護、通い、泊まりのサービスを組み合わせ一人ひとりに合わせた在宅療養支援を提供しています。

施設の特徴

Nursing Home稲毛東

所長の河野さんは看護師さんで、医療的ケアを必要とする方の割合が多いのが特徴です。
浴室は一般浴の他に機械浴が設置されていますので、比較的介護度の高い方の入浴も可能です。

1階に2個麻痺側に合わせたトイレがあります。上司含めスタッフ同士とても相談しやすいそうです。
所長はプライベートが充実していないといい仕事はできないと、スタッフの休み希望が叶うようにと一生懸命シフト作りしてくれています。

Nursing Home園生

現在、医療的ケア度の高い利用者さんは少なめです。
利用者さんに笑顔で帰っていただき、ここを使って良かったと思ってもらえることを目指しています。無理なく働けるように、シフトはスタッフの希望を大切にしています。1階が施設部分で、日中はデイサービスとして夜間は宿泊用にもパーテーションで7部屋に区切ることができます。

2階に保育園を併設しており、お子さんを預けることができるのでママナースも働きやすい職場です。

Nursing Home八千代台

2019年オープンの八千代台は、モダンな雰囲気の建物です。
1階フロアは通所施設、利用者さんが横になれる小さな畳のスペースもあります。
現在は利用者さんの泊まりは月に1〜2回程度と多くありません。毎月1回のミーティングでは、内部研修としてテーマを設定し職員が勉強会を行っています。
上司を含めスタッフで何でも言い合える職場環境です。

Nursing Homeで叶える新しい看護のカタチ

訪問看護、訪問介護、通い、泊まりの4つのサービスを1つの事業所から包括的に提供できるのが看多機です。
つまり、看護師はご自宅にて行う訪問看護、デイサービスでの看護、施設での泊まり（ショートステイ）に対応した看護と生活に寄り添った看護を提供することができます。

同じ利用者さんにいろんな場面で関わることができ、より利用者さんの個別性に応じた看護を届けることが可能となります。ご本人の希望や生活状況に合わせ、必要なサービスを利用いただいています。看多機では子育てや主婦など生活者としての経験やキャリアを十分に活かすことができます。まさに、新しい看護のカタチと言えるのではないでしょうか。

子育てや主婦など生活者としての経験が活かせる

訪問看護の際、必要なときには介護の提供も行っています。掃除や洗濯の家事など生活者としての経験が役立ちます。
中には看護師の仕事から離れている方もいるでしょう。子育てや主婦の経験を活かせるので、看護師の仕事から離れていた時間も無駄にはなりません。

利用者さんにじっくり関われる

一人ひとりのその人らしい暮らしをサポートしています。
看多機では看護師だけでなく、介護士などのスタッフと協力しながらその人に合わせたケアを提供しています。車いすだからと諦めてしまっていたことも利用者さんの希望に寄り添い、実現できる方法を考え抜きます。今までにもコンサートや映画へと利用者さんの外出を叶えてきたそうです。医療依存度の高い方や在宅でのお看取りまで幅広くその人らしい生き方を支えています。

働くスタッフに聞いてみたNursing Homeの魅力

お子さんの急な発熱や病気の際、上司に言いづらいと思う方も少なくないでしょう。Nursing Homeは上司やスタッフの方々も話しやすい雰囲気で、お子さんの体調不良時でも協力体制があります。

実際に働いているスタッフの声を紹介します。

「病院では時間に追われ業務をこなすだけでしたが、業務内容が安定しているため、心に余裕を持って仕事ができます。人間関係がとてもよく、楽しくて働きやすい環境です」

「子どもの迎えに合わせて時間を調整してくれ、子育てと仕事の両立がしやすいです。現在は産休育休を経て、復帰後1年です。利用者さんの生活の場に関わりながら、楽しく働いています」

「利用者さんにじっくり関わりながら、心身共に余裕をもって働いています。家から近くて残業もないため、仕事と育児の両立がしやすいです。」

スタッフにアンケートを実施した結果です

ナース視点のメリット・デメリット

取材を通してライターが感じたメリット・デメリットです。

メリット

メリットは、利用者さんにじっくり関わることができることです。
利用者さんの希望に合わせて、訪問看護、訪問介護、通い、泊まりのサービスを組み合わせることで、在宅での暮らしを継続することが難しいケースでも対応することができます。
利用者一人一人に喜んでいただけることにやりがいを感じるのではないかと思いました。

デメリット

デメリットは、看護師の仕事だけでなく、環境整備としての掃除や買い物など外出の支援、利用者さんの送迎をすることもあります。
車の運転が苦手な方や、介護士と看護師の仕事の役割を明確に分業したいと考える方はミスマッチになるかもしれないと感じました。

まとめ

取材を通して、上司やスタッフの理解や協力があり、子育て中のママナースも働きやすい環境だという印象を受けました。
病院や訪問看護では、業務範囲外だから支援できないと諦めてしまうようなその人らしさ、たとえば、「このウイスキーが飲みたい」「今日はあれが食べたい」「死ぬ前にあの人に会いたい」「無理かもしれないけどここに行ってみたい」という具体的な想いに寄り添い、実現できるようにスタッフや医師と知恵を出し合いながら関わることができるのが素敵だなと感じました。

ご自宅への訪問看護、訪問介護、施設への通い・泊まりのサービスを包括的に行える看多機は、看護師の新しい働き方ができる場所。じっくり利用者さんに寄り添った看護がしたい方にはおすすめです。