まとまった休みが取りづらい看護師にとって、合わせて約1年ちょっとの産休育休は楽しみにもなります。
どうやって過ごそうかな、何をしたら有意義かな、そんなふうに悩む方も多いです。
今回はそんな看護師ママのために、産休育休中の過ごし方について解説します。
本記事を参考に資格取得やスキルアップにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
産休中育休中の看護師ママの過ごし方は?
まずは、産休育休の過ごし方について体験談を交えて紹介します。
①産休中の看護師ママの過ごし方
産休は産前と産後があります。産前はお腹が大きく、家の中を動くだけでも大変です。また、妊娠36週を過ぎると健診が週1回となり、忙しくなります。いつ生まれてもおかしくない時期のため、突然の入院でも困らないように、準備を整えておきましょう。
産後もママの心身の回復が最優先です。思っている以上に負担となっている場合もあります。産後、体が元の状態に戻るまでは個人差もありますが、6〜8週間ほどかかると言われています。
私は予定日を5日過ぎての出産でした。出産は思っていた以上に過酷で、産後は体調が全快ではない中での慣れない育児に心が折れそうになったこともあります。産後はとくにホルモンバランスも崩れるため、リラックスできる過ごし方がオススメです。
②育休中の看護師ママの過ごし方
育休中は生まれた子どもとの時間がほとんどです。授乳やオムツ交換など初めての出産の場合は慣れるまで時間がかかります。また、育児は日中、夜間問わず24時間です。夜勤で夜に慣れている看護師でも毎日となると睡眠不足となります。
この時は家族やサービスを活用し、休息や気分転換が取れるような過ごし方がオススメです。数ヵ月経つと育児に慣れ、生活のリズムが整ってくると余裕も生まれます。
私の場合、出産後3ヶ月までは睡眠不足と慣れない育児で疲れていました。夫や母にお願いして、時間があれば寝かせて欲しいと言ったことを今でも覚えています。
出産して5〜6ヶ月ぐらい経つと、息子もまとまって4〜5時間ほど眠るようになり、心や時間に余裕が出てきました。私はそのタイミングで資格取得やスキルアップにチャレンジしたので、その体験を次にご紹介します。
産休中・育休中の資格取得・スキルアップ体験談 ①心理カウンセラー
①心理カウンセラーとは
話を聞きながら、人々のストレスや悩みに寄り添い、軽減や解消することができます。看護師の仕事の中には患者さんの心に寄り添い、ケアを行う場面も多いです。そういった場面で役立つ資格になります。
心理カウンセラーの資格の種類は様々です。公認心理師のように大学や大学院などの学校に通う必要があるものやメンタル心理カウンセラーやメンタルケアカウンセラーなどのように通信講座で取得可能な民間資格もあります。看護師の育休中に取得可能な資格は後者です。
②資格取得にかかる期間と費用
大学や大学院に通うとなると年単位の期間が必要です。また、費用も約300万ほどかかります。
一方で民間資格は選ぶ通信講座によって幅がありますが、平均すると期間は約2〜6ヶ月、費用は約3〜15万円になります。通信講座は自分のペースで行えるため、期間は調整しやすいです。
③資格取得までの実際の過ごし方
私は通信講座で心理カウンセラーの民間資格を4つ取得しました。その中には大人だけでなく、子どもに関する資格もあります。
送られてきたテキストでストレスが引き起こす症状や治療法、社会復帰に向けたサポートについて学びます。決められた添削課題を郵送にて定期的に提出し、課題終了後は資格試験に向けて、模擬テストも行いました。
内容は看護の知識と重なる部分も多かったです。そのため、1日の勉強時間も短く、私は息子が昼寝をしている時や朝早く目が覚めた時などの隙間時間が活用できました。それに加え、資格試験も在宅で受けられたので、取りやすかったです。
資格取得後は単独で活用していませんが、ストレスや心のことを再び学べたことで、普段の看護の中でケアを考えるきっかけとなりました。また、子どもの方では発達段階の勉強もしたため、育児にも役立っています。
産休中・育休中の資格やスキルアップ体験談 ②FP
①FP(ファイナンシャルプランナー)とは
FPはファイナンシャルプランナーと呼ばれ、家計だけにとどまらず、年金や税制、不動産、保険など幅広く知識を持ち、理想の暮らしに近づくようお金に関する相談やプランニングなどサポートをする専門家です。
FPの資格にもいくつか種類があります。FP技能士は国家資格です。1級・2級・3級と分けられ、3級の試験の難易度が1番低く、2級、1級と難しくなっていきます。看護師資格と同じで、取得後に更新はありません。
民間資格にはAFPとCFPがあります。国家資格と合わせて持つ方が多く、どちらも持つことで信頼度が上がります。こちらは取得後、定期的な更新が必要です。FP技能士2級を取得後、認定研修を受けることで、AFPの資格が取得できます。そのため、まずはFP技能士2級の資格を取得する方が多いです。
②資格取得にかかる期間と費用
FP技能士の資格を取得する方法はいくつかあります。書店で市販のテキストを購入したり、YouTubeの動画を見たりと独自で勉強することも可能です。2級、3級は年に3回試験が行われているため、その日程に合わせて自分で計画を立てられます。
費用も市販のテキスト分のみ、YouTubeであれば、無料で行っている方も多いので、少なく済みます。ただし、2級以上の取得は独学では難しいと言われる方も多いです。
そのほかに通学・通信講座などの方法があります。期間も費用も受ける級やスクール、講座によって様々です。また、FP技能士は講座とは別に資格試験を受けるための費用も発生します。
③資格取得まで実際の過ごし方
私は生涯学習ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座(通信講座)を利用して、FP技能士2級の取得を目指しました。費用は、教育訓練給付制度も申請し、支給を受けています。国の教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象者は、講座費用の最大20%の支給を受けることができます。
ユーキャン公式サイトでは、ファイナンシャルプランナーの仕事の内容や、試験日程と合格までのスケジュール、合格実績者の体験談、充実したサポート体制などが詳しく紹介されています。また、通信講座との相性や教育訓練給付制度の条件を満たしているかについても簡易的に診断することができます。
私は資格取得まで期間を受講日から最短の試験日を目標として、4ヶ月としました。スケジュールは試験日を入力するだけで、自動的に作成してくれたため、1日の勉強の目安がわかりやすかったです。
講座の内容はテキストに加えて、動画もあるので、家事をしながら流していた時もあります。途中、課題を郵送で提出しながら勉強を進めます。課題とは別に模擬テストもいくつかあったため、苦手分野の対策も立てられました。通信講座は育児中でも自分にあったペースで学べるところがよかったと思います。
ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座が気になる方は公式サイトから詳細の確認をしてみてくださいね。
勉強はスムーズに行えたのですが、私は資格を取得していません。
受験前に地域のコロナウィルスの発症者が多くなり、試験会場に行かなかったからです。資格取得はしていませんが、学んだことはかなり役立っています。給与や税金など生活に関係する知識も多くありました。これから副業をしたい、個人で仕事をしたい方にはオススメの資格です。
まとめ
看護師の産休育休中の過ごし方についてご紹介しました。まとまった休みとは言え、産前も産後もママと子どもの健康が第一です。何もせず、ゆったり育児をする過ごし方もあります。一方で、資格取得やスキルアップにチャレンジすることが育児の気分転換になることもあります。育児も大事にしながら、自分の時間も楽しく過ごしてもらえると嬉しいです。
同メディアを運営するナースライフバランス研究室では、看護師+αの働き方で活躍するナースの皆さんのご紹介もしています。産休育休中にWEBライターやWEBデザインを学んだ看護師の紹介記事も参考にしてみてくださいね。
(ライター:しゃお)