女性は、出産や育児などライフスタイルの変化によって、働き方を変えることがあります。
私は看護師として、医療の現場で働き続けると思っていました。しかし家庭の事情で、看護師ライターの道を歩むことになりました。
私が看護師ライターになった過程ときっかけ、そして現在の心境について紹介していきます。
看護師ライターになったきっかけ
もともと私は、夫、同居している義母と協力しながら育児と仕事を両立してきました。
しかしある時、義母が病気になり介護を必要とする状態に。姉と協力のもと、義母は自宅で生活することになりました。このように、同居していた義母が病気になったことが看護師ライターになるきっかけだったのです。
当時私は、正社員として病院の外来に勤務していましたが、働き方に限界を感じ、老人保健施設へ転職をします。転職先は、常に人手不足で肉体的・精神的にも大変でした。毎日のように、仕事と家庭、介護と疲労困憊(ひろうこんぱい)の日々となります。
体と心の負担を軽減するため、老人保健施設を退職しました。転職活動をするも、自分の希望に合う職場は見つかりません。
同じ時期にインターネットで、看護師ライターとして活動している方を見かけます。
看護師の資格を活かしたいと想い、看護師ライターの道へと進むことにしました。
看護師ライターの勉強法と仕事の探し方
私が看護師ライターとして活動するためにしたことは、まずはクラウドソーシングサイトへの登録です。
クラウドソーシングで案件を受注し、執筆しながら勉強をしました。ライティングの本を買い、フリーのライターとして活動している方のYouTube動画を見て独学で勉強を始めました。
次第に看護師ライターとして活動するためには、文章力だけでなく論理的思考や心理学などさまざまな能力が必要であると感じ、今はライティング以外のことも幅広く学ぶようにしています。
看護師ライターのつらいところ
ライターの作業は基本的に一人です。相談できる相手がいるとは限らず、自分で考えて行動しなければいけません。
難しいと感じる点は、仕事を安定して受けることです。仕事によって報酬の金額が異なるため、毎月の収入は一定ではありません。執筆と並行して勉強もしないと、スキルアップに繋がりません。執筆活動しつつ勉強もできるよう、仕事を受ける量とスケジュール管理が大変です。
仕事を受けた後、スケジュール管理がうまくいかないこともあります。私は仕事と家庭も含めた1日のスケジュール管理ができるようになるまで半年かかりました。
看護師ライターはスケジュール調整ができる
私にとって看護師ライターになって良かったと思う点は、自分で仕事のスケジュール調整をできるところです。
基本的に執筆活動は、子どもが学校に行っている平日の昼間に集中して行うようにしています。仕事が週末にかかることもありますが、できるだけ家族との時間をとれるようにしています。
病院と老人保健施設で働いていたときは、週末にシフトが入ることや平日の授業参観などに参加できずつらい思いをしました。今では、自分でスケジュール管理できるので学校行事に行けるようになりました。
病院と老人保健施設での勤務は、私にとって心身ともに大変でした。看護師ライターの活動は肉体的なつらさはなく、ストレスも軽減しました。仕事と育児、介護、家事と負担なく両立できるところが良いです。
看護師ライターの仕事内容
ライティングの仕事は、自分の経験が活かせる看護・医療・育児を中心に選んでいます。その中でも、看護関係の依頼が多くあります。
執筆内容は、体験談もしくは看護師の実態などになります。体験談は、忘れられない患者さんや転職、国家試験対策、看護師の恋愛など多岐にわたっています。また専門看護師や潜在看護師の割合や給料、働き方などをリサーチして記事作成することもあります。
医療系の記事は、病気や症状などを公的機関から調べて作成しています。
育児系は、出産や産後に関する専門的な知識を用いた記事作成を依頼されます。
看護師ライターで叶えるワークライフバランス
スケジュール管理ができるようになると、ワークライフバランスがとれ、毎日が充実しています。
看護師としての知識や経験が文章で表現できるのことにやりがいを感じ、とてもうれしく感じます。看護師ライターという働き方に出会うまで、看護師は医療の現場でしか働けないと思い込んでいました。
家族、介護、仕事を両立させるために私のように看護師ライターとして、医療機関でない場所でも看護師の資格を活かす働き方もあることをあなたに知っていただきたいです。
まとめ
資格を活かした看護師ライターは、看護の知識や経験がないと文章で表現できず難しい面があります。
しかしそれ以上に、働く場所にとらわれずワークライフバランスを考慮した働き方が叶いやすく魅力的です。
看護師の働き方のひとつとして、参考にしていただけたらと思います。