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人生にアンコールを!高齢者の笑顔を引き出す生きがい応援ナース【ナース図鑑】

アンコールプロダクションのふうみんさん

平均寿命が伸び続けている現在、あなたはどんな老後を送っているでしょうか?

仕事、家族、趣味など、私たちはさまざまな生きがいを持って生きています。しかし年齢を重ね喪失体験が重なることで、生きがいを見出しにくくなることも。

そんな高齢者を応援するために生きがい応援ナ-スとして立ち上がったのが、ふうみんという名前で活動する平岡史衣さんです。

看護師である平岡さんは、高齢者の生きがいを見出すため、シニア専門の芸能事務所を立ち上げました。

今回は「高齢者が輝くお手伝いをして、日本の未来を変えていきたい」という、彼女の想いをご紹介します。

笑顔の女性看護師

この記事はYouTubeの「ナース図鑑LIVEnow」のインタビュー動画をもとに、ナースLabのライターが作成しています。
動画を見たい方は「再生ボタン▶」をクリック!

目次

高齢者がタレントに!生きがいを見つけるお手伝い

-生きがい応援ナ-スとは、どんなことをされているのですか?

シニア専門の芸能事務所の「アンコ-ルプロダクション」を立ち上げて、高齢者向け商品のモデルや、戦争体験を活かしての講演、イベントの開催をしています。

おじいちゃん、おばあちゃんの専用プロダクションで、60歳以上から90歳まで、大阪を中心に50名ほど所属中です。

シニアDJで歌手デビュ-された方や、90歳でオンラインのカウンセラ-をされている方もいて、私は高齢者のそれぞれの個性を活かして活動していただくサポ-トをしています。

いきなりタレントのようになるのはハ-ドルが高いので、最近はスマホ教室を始めました。高齢者のお困りごとを解決しながら、ビデオ通話に参加していただいています。

まずはハ-ドルを低くしたところから入って、タレントになるまでの道筋を作るような感じですね。

-生きがい応援ナ-スの始まり

私は2年間病院で看護師として働く中で「家に帰ったところで何もすることがない。生きがいが全くない」という高齢の患者さんに多く出会いました。

一方で、ある患者さんは「孫の結婚式に出るのが今の楽しみや」と病室で生き生きとした表情をされていました。

生きがいがあるだけで人は輝くということを目の当たりにし、人にとっての生きがいの大切さを痛感したんです。

そこで2018年から「生きがい応援ナ-ス」として名乗り、街角でおじいちゃん、おばあちゃんをナンパして、インタビュ-や街角ファッションスナップ活動を始めたのがスタ-トです。

アンコールプロダクションのふうみんさんとタレント

-芸能事務所を立ち上げようと思ったのは?

街角で活動している中でもっと何かできることないかなって思ったんですね。

ある時、活動に協力してくださっていた人からタレント事務所を作ったらいいんじゃないかというアドバイスをいただいたんです。それがプロダクションを立ち上げるきっかけでした。

-活動を始めてから、実際に変化があった方はいますか?

家に引きこもっていた方が、タレント活動をきっかけに外に出て行くようになったんです。

外に出ることで自分の役割を見つけられて、元気になったのかなと思っています。

余裕のない看護師から、生きがいを感じる看護師へ

-看護師の自分と芸能事務所社長の自分との違いはありますか?

今も知り合いの施設で週に1回看護師として夜勤をしているのですが、看護師の時も目の前の患者さんと向き合うことが好きで、それは芸能事務所の仕事でも同じです。

看護師の仕事が今の活動につながっているので、その姿勢自体はあまり変わっていないですね。

-病院で働いていた時のことを教えてください。

新人の頃は鳴り止まないナ-スコ-ルに心の余裕がなくて、「もうしんどい」「早く辞めたい」と自分の世界に閉じこもっていました。

しかし先輩看護師が患者さんと向き合い、より良い療養生活を送れるようにと看護している姿を見て、私もあんな風になりたいと思うようになったんです。

少しずつ余裕が出てきた時、患者さんとしっかり向き合うことでだんだん看護が楽しくなっていきました。

そうすると「病院という閉鎖された空間だからこそ、その人の輝く瞬間を少しでも作ることができたら」と、病棟看護師としての役割を模索するようになったんです。

そして、その人の人生すべてと向き合いたい、と思うようになりました。今はそれができるのがすごく嬉しいです。

元気な高齢者がもたらす日本の未来

アンコールプロダクションのタレント

-活動を通して、どんなことを伝えたいですか?

私たちが高齢者になる頃には、少子高齢化がさらに進んで、経済面や老老介護などさまざまな社会問題が深刻化すると思います。そうなると、高齢者の肩身はこれからどんどん狭くなっていくと思うんです。

自分がおばあちゃんになってからのことを想像したときに、自分の子ども・孫たちを前にして、自分の肩身が狭い。これってすごく悲しいですよね。

人生の素晴らしさを背中で語る、かっこいいおじちゃんおばあちゃんを追いかけたい。そして自分がおばあちゃんになっても、生き生きと「人生ってこんなに素晴らしいんだよ」と次世代に語りかけたいんです。

また健康寿命を伸ばす一番の秘訣は、食事や運動習慣より「社会との繋がり」だと言われています。おじいちゃんおばあちゃんが生きがいを持って社会と繋がることで、日本の未来を救っていけると思うんです。

「看護師の自分」が築く未来

-今後のビジョンについて教えてください。

日本のおじいちゃんおばあちゃんたちのタレント化計画を考えています。

生き生きとした高齢者の姿を見てもらうことで、自分をうまく表現できず生きづらさを抱える若い人達に、個性を大切に生きる勇気を与えられると思っています。

そして高齢者と若者の接点をつなげて、新しい価値を生み出したいですね。

ゆくゆくは世界に発信していき、日本の高齢者が世界のお手本になるようにしていきたいと思っています。

-将来に悩む看護師へメッセ-ジをお願いします。

以前のわたしは、職場と家の往復で自分を見失いがちでした。でも、自分にしかできないことが必ずあって、それに気づいた時に自分自身も生きがいを感じたんです。

看護師っていろいろな人の人生と向き合いますよね。その中で生きるパワ-をもらって、自分も相手も支え合う。とてもやりがいのある、楽しい仕事なんじゃないかな?と今では思いますね。

看護師をしていたからこそ、今の私があるんです。一つ一つの患者さんとの出会いが未来をつくっていくと、私は思っています。

インタビュア-:西山妙子

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この記事を書いた人

看護師/イラストレーター/ライター/個人投資家。1986年1月生まれ、福島県出身、都内在住。20代で祖母を在宅介護しながら看護師を目指す。回復期リハビリ病棟を経験後、美容クリニックを転々とし、生きづらさを抱えながら転職を繰り返す。HSPとの出会いで「自分」を知り、現在訪問看護師として「自分が安心できる生き方」を模索中。生きづらさを抱える人でも看護師ができることを伝えていきたい。実績:NHK Eテレ「ハートネットTV 隣のアライさん」でイラスト提供&ナレーション。

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