看護師の働き方が多様化してきている近年、フリーランスになりたいと考えたことはありませんか?フリーランスと聞くと、好きな事をしつつ仕事もちゃんとする、そんな自由な生き方を思い描く人もいるのではないでしょうか。
今回の記事は看護師がフリーランスになる方法や働き方について、アートメイクを行う看護師として働く高橋まどかさんにお聞きしました。
アートメイクとは人の皮膚に針を用いて色素を着色させ、化粧をしなくても眉、唇等の色合いを美しく見せられる施術のこと。最近の美容業界で注目されているそうです。
アートメイクの技術を使ってフリーランスとして活動する、高橋さんの経験や考えをご紹介します。
この記事はYouTubeの「ナース図鑑LIVEnow」のインタビュー動画をもとに、ナースLabのライターが作成しています。
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フリーランスの看護師としての活動
―今はどんなことをされてますか?
銀座の美容クリニックで、フリーランスとしてアートメイクをしています。
他のスタッフも、みんなフリーランスとして働いていますね。
今は週5日働いていますが、いずれは週3日くらいの勤務にして、他のことにもチャレンジしたいと思っています。
医師を目指す夢から始まった看護キャリアとご縁で得たチャンス
―フリーランスになるまでのキャリアを教えて下さい。
少し特殊なキャリアかもしれませんが、1年目は救命センターに勤めました。理由は小さい頃の夢が医者で、看護学生の時に医者になりたいという気持ちがあったからです。医学部に受験はせずに看護学校に入学したのですが、2年生の実習の時に医者と関わった事でもう一度小さい頃の夢を思い出しました。
親に相談したら、まずは看護の現場に出てみなさいと言われたんです。看護師としてどの部署で働くか悩みましたが、医学的な分野に多く関われると考えて救命センターを選びました。
救命センターで半年くらい働くと、医学部へ挑戦する気持ちが出てきて、受験することに決めたんです。ただ何度か挑戦したものの、結果は不合格でした。そのうちにまた現場に出たくなり、看護師として外科へ戻りました。
ーアートメイクを始めたきっかけとフリーランスナースになるまでを聞かせて下さい。
今通っているジムで、クリニックのコンサルティング会社の社長さんと出会ったことがきっかけです。その方がクリニックを立ち上げるとの事で声をかけてもらいました。アートメイクをやりたかったというよりは、立ち上げに挑戦したいと思って関わった事がきっかけですね。
働きながらアートメイクのことをインスタグラムにあげていたら、今のクリニックの方が声をかけてくれたんです。クリニックの先生と話をして、フリーランスとして働き始めました。
―人との出会いが今の仕事につながっているんですね。ご縁を大切にするための秘訣は?
人の力を借りて生きているので、感謝をして生きています。例えば友達の友達という少し遠い関係の人でも、いつか力を貸してもらうかもしれないですよね。どんな方との関わりも大切にするために、ご挨拶とお礼はしっかりとしています。
フリーランスになってみえたもの
―フリーランスになったメリットは何ですか?
まだ1年目ですが、今のところはメリットしかありません。契約で報酬の上限がなく、頑張り次第で収入が増えるので、モチベーションにつながります。
働く日数も自由に選べて、お休みを調整できるところも気に入ってます。
―フリーランスになったデメリットはありますか?
デメリットは、税金に関することを自分で管理しないといけないところですね。税金のことって難しくて分からないことが多くて。税理士さんに任せるというプランもありますが、今は自分で勉強しています。
あとは収入が多い月もあれば、少ない月があります。月による収入差も、デメリットといえますね。
看護師が楽しみながら働ける世の中にしていきたい
―今後のビジョンを教えて下さい。
看護師さんには過酷な場面があると思いますが、楽しみながら働いて欲しいですね。フリーランスでなくてもいいですが、とにかく楽しみながら働くということの大切さを広めていきたいと思っています。
―看護師さんへメッセージをお願いします
将来のことを悩んでいる人は多いかもしれませんが、看護師の資格は人生にプラスになると思っています。まだやりたいことを見つけていない人は、一緒に見つけていきましょう。
この記事のインタビュアーである斎藤利江(さいとうりえ)さんも、美容クリニックでアートメイクを行う看護師です。全国を飛び回り、旅するように働いています。斎藤さんにもインタビューを行い、こちらの記事にまとめました↓↓
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