精神的にも体力的にもハードな看護師の仕事。疲労や仕事の忙しさから、プライベートとのバランスをうまく取れない人も多いのではないでしょうか。
今回は看護師として病棟で働きながらも、筋トレを楽しみフィットネスの大会で優勝経験のあるしおこさんを紹介します。
プライベートでも精力的に活動しながら、仕事でも責任ある役割を担っているしおこさんにワークライフバランスの取り方を伺いました。
※この記事はインタビューした2020年10月時点の内容です。2021年7月現在、しおこさんは大学病院を退職し、留学に向けて準備中です。
この記事はYouTubeの「ナース図鑑LIVEnow」のインタビュー動画をもとに、ナースLabのライターが作成しています。
動画で見たい方は、再生ボタンをクリック!
心にゆとりを持つことで視野が広がる
―看護師としての経歴と今の働き方を教えてください
整形外科病棟に勤務していて、7年目になります。現在は主任補佐や学生指導にも携わっています。
―役職があり、仕事は大変ではないですか?
全然大変ではないというとウソになりますが、やりがいもあり、つらくはないですね。病院もワークライフバランスを重視してくれるので、自分の時間を確保できています。
―筋トレを始めたことで、何か仕事に影響はありましたか?
以前は休日は買い物に行ったりする、普通の女性でした。プライベートで嫌なことがあると、仕事にも持ち込んでしまい、イライラして自己嫌悪に陥って・・といったこともありましたね。
筋トレを始めてからは心に余裕が持てるようになりました。プライベートが充実したことが大きかったですね。仕事でもイライラすることが減り、冷静に周りを見ることでできるようになったなと実感しています。筋トレは運動が苦手な方でもできるので、挑戦しやすいですよ。
気付いたら筋トレのとりこに。楽しいから続けられる!
―筋トレを始めたきっかけを教えてください。
もともとスポーツが好きだったんです。働きだしてから運動する機会がなくなったのですが、2年前にトレーナーの友人に誘われて筋トレを始めました。楽しくていつの間にかのめり込んでいきました。
―大会に出るようになったきっかけは?
トレーナーの方が大会に出ていたので、興味があったんです。始めて3ヶ月後には出場していました。何か形に残したいという思いもありましたね。出るからには優勝したいと思っているので、大会出場を決めたら体を絞っていきます。
―減量や食事制限などはつらくないのでしょうか?
そこまで食事制限していませんが、食べる量とタイミングは気をつけています。夜は少なくして、活動量の多い朝はしっかり食べています。活動量を増やすように心がけています。
―SSA(Summer Style Award)という金子賢さん主催の大会で、医療系部門・職業別部門での優勝経験もありますよね。大会はたくさんあるのですか?
大会は主催する団体だけでも5~6個はあります。団体ごとに年間、大会はたくさん行っているので、SSAだけでも10大会くらいあります。今は筋トレも人気で、始める人も増えてきていますね。
ー挫折せず、続ける秘訣はありますか。
1人ではなく、誰かと一緒だと続けられます。
続けられるような環境があることが大事ですね。その経験から、医療従事者で一緒に筋トレを楽しむためのチームを作りたいと思うようになったんです。そんな時に大会で知り合った理学療法士さんと、メディカル筋トレ部を作りました。
※メディカル筋トレ部とは、医療職向けに定期的に筋トレイベントを開催するサークルです。「医療人の心と身体を健康に」をモットーに活動しています。
筋トレで自分の健康面を大事にする人を増やしたい!
―メディカル筋トレ部としての今後の予定はありますか?
地域の高齢者の方に、筋トレを取り入れていきたいねという話が出ています。高齢者施設と連携しようとしていたときに、コロナが流行してしまい、うまくすすんでいません。筋力低下は健康問題にもつながるので、連携していけたら良いなと思います。
―しおこさんの今後のビジョンを教えてください。
筋トレでは、もっと練習して世界大会で活躍するのが目標です。
看護師の仕事はずっと続けていきたいですね。勤務してる病院に外国の患者さんもみえるので、国際医療にも興味があり、勉強していきたいと思っています。
私自身、筋トレを始めてから健康に気遣うようになりました。医療従事者は、自分自身の心と身体の健康を後回しにしている人が多いなと感じています。心も身体もポジティブになった実体験を、もっと多くの人に伝えていけるように私も活躍したいです。
インタビュアー:松井英子