MENU

生きづらさを克服し、フリーランスに!ナースカウンセラーとしての働き方【ナース図鑑】

ゆっきーさんの画像

「相手の反応が過剰に気になる 空気を読みすぎて疲れる 五感が鋭く様々な刺激に敏感」

これらに思い当たるあなたは、ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)気質かもしれません。

今回ご紹介するゆっきーさんはナース歴24年。
カウンセラーとして起業をして4年目のフリーランスナースです。
体調を崩したことがきっかけでフリーランスに転向。

心理学を学び、HSP気質の医療従事者のサポート事業を行うゆっきーさんの活動について教えていただきました。

笑顔の女性看護師

この記事はYouTubeの「ナース図鑑LIVEnow」のインタビュー動画をもとに、ナースLabのライターが作成しています。
動画を見たい方は「再生ボタン▶」をクリック!

目次

心理学を学びカウンセラーとして起業

聴診器

−Q.現在フリーランスとしてどのような働き方をしていますか?

フリーランスでの活動をメインにしながら正社員としても勤務をしています。
昨年、信頼できる良いメンターとの巡り合いがありました。今はそのメンターが塾長を勤めるコミュニティに参加し、アドラー心理学とセルフケアプログラムという講座の開講や、医療従事者向けのカウンセラーとして活動しています。
さらに、初の自著をKindleの電子書籍で出版しました。

医療従事者のメンタルサポートを行う「ナースによるナースの為の愛のコンサル事業」やセルフイメージコーチとしての活動も行っています。

ナースをはじめとする医療従事者の中には、生きづらさを感じている、悩みを相談できずに苦しんでいるにも関わらず頑張りすぎている方が多くいると感じるんです。

私自身も「HSP」いわゆる「繊細さん」の気質がありつらい思いをした時期がありました。

そんな自分と向き合い、克服した経験から「同じように悩む医療従事者の方々の手助けをしたい」という気持ちが大きくなったのが事業を立ち上げたきっかけですね。

カウンセリングでは、アドラー心理学を取り入れてHSPの特質を持っている方々のサポートを行っています。

最近たくさんのナースのお話を伺う中で感じるのは、本人は気づいていないけれど「HSPの特質があるな」と思う方が多いことです。

ナースに多い?HSPさんの特徴

頭をかかえる看護師

-Q.HSPってなんですか?

Highly Sensitive Personの略で、直訳すると「非常に繊細な人」という意味です。

HSPは病気ではなく生まれ持った個性の一つで、日本人の5〜6人に1人がこの特質を持っていると言われています。

HSPの特徴としては、

  • 五感が鋭く普通の人が感じづらい
  • 匂いや音に敏感
  • 空気を読みすぎてしまい、相手の反応が気になる 
  • 感情に共感しやすい 
  • 頭が常にフル回転して考えすぎてしまう 
  • 思慮深い

などがあり、「繊細さん」とも言われていますね。

ナースは観察能力を必要とされる職業であり、多くのことに気を配る必要があります。そのためHSPの特質を持った人が多いと感じています。

HSPの人に役立つアドラー心理学

ステップアップする階段

-Q.アドラー心理学とHSPの関係を教えてください

他の心理学は原因を追求して結果を導き出すものが一般的です。
一方アドラー心理学は未来志向な点が他の心理学の考え方とは異なります。

例えば、何か問題が起こった時に原因を探るのではなく、「これからどうしていけばいいのか」を考える未来志向がアドラー心理学です。

繊細さんは思慮深いといった特徴があるため、未来志向で物事を捉えた方が感情の処理がしやすいと感じています。

また、アドラー心理学は自分の感情を客観視できる点もHSPの特質を持った方に合っていると思います。

ネガティブ思考になった時の対処法

考え込む女性

-Q.夜眠れないほどネガティブ思考のループにはまった時の対処法はありますか

「ネガティブになっているな。」と気づいた瞬間に、その出来事を一旦横に置いて客観視してみてください。

ネガティブな思考を一旦横に置いたら、あとは寝てしまいましょう。

実は寝る事が、メンタルを回復するのに一番手っ取り早い方法です。

眠りにつくためにアロマやお香、好きな音楽など自身が回復できる好きなアイテムをいくつか用意しておくといいでしょう。

他には、運動もとてもおすすめです。

とはいえ、ジムやランニングなどいきなり激しい運動を頑張ると余計に疲れてしまって逆効果になる事も。
気分転換に散歩をしたり、ショッピングに出かけたり、ドライブに出かけるなど軽く動く程度で十分効果的です。

起業のきっかけとなった出来事

自然の中で微笑む女性

-Q.心理学を学び、起業をしようと思ったきっかけの出来事はありますか

自身もHSP気質のナースであったこと、うつ病やパニック障害を克服した経験から同じように悩むナースのサポートをしたいと考え起業に至りました。

これまでの様々な経験から心理学を学び、上手に活用することで物事の捉え方やマインドが変化しました。
その結果生き辛さを克服し、メンタルをセルフコントロールできるようになった今は仕事がとても楽しく充実しています。

InstagramやClubhouseなどのSNSを通じた発信にも最近は力を入れています。
繊細さんの特徴やコミュニケーション、マインドについてなど様々な役に立つ知識を発信しているので気になる方は覗いてみてください。

Instagram:yukie.nurse

clubhouse:@utahimenurse

頑張りすぎている医療従事者の心を軽くしたい

ホットミルクで温まる

-Q今後の活動について教えてください

引き続きカウンセリングやコーチングで、医療従事者の手助けをしていきたいと思っています。

医療従事者の皆さんが、自分自身のことをよく理解し、自身で心のケアをできるようになる為のサポートを行っていきたいです。

そして、自身を大切にできるようになると、次は関わる人を大切にできるようになります。そうやって少しずつ優しさの輪が世の中に広がるお手伝いができたら嬉しいです。

インタビュアー:斎藤利江
ライター:市原 歩

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役看護師16年目。整形外科病棟勤務。20〜30代前半まで副業でDJとして都内のCLUBで活動していた。2021年〜WEBライターとして医療情報メディアでのコラム、美容系の施術解説記事などを執筆している。

目次