働き方の変え方

「フリーナースを広めたい!オールハッピーを叶える経営ナースの生き方」【ナース図鑑】

天田さんプロフィール画像

病院や有床診療所で働く看護師が抱える悩みとして、時間外労働が多い、夜勤があり不規則な生活になりやすい、本当にやりたいケアができないなどが挙げられます。

今回インタビューをした天田美鈴さんも、19年間勤めた総合病院をバーンアウトで退職。その経験を通して自分を大切にし、救護やツアーナースなどさまざまな現場で看護師自身も楽しむ「フリーナース」という働き方を実現しました。

6年間フリーナースとして活躍してきた天田さんが、会社を設立し経営者として踏み出したお話を伺いました。

この記事はYouTubeの「ナース図鑑LIVEnow」のインタビュー動画をもとに、ナースLabのライターが作成しています。
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※この記事はインタビューした2021年9月時点の内容です。

経営フリーナースとしての活動とは

ー現在はどのような活動をしていますか?

一般社団法人フリーナース看護協会の代表理事と、群馬県で株式会社ALL HAPPY NURSINGを設立し、オールハッピー訪問看護ステーション高崎の管理者をしています。

フリーナース看護協会は個人事業主として働くことを勧めている訳ではなく、看護師が心を自由にして自分らしく活躍することを目的としています。看護師だけでなく、健康や予防、メンタル、自己啓発に興味がある人も会員になっています。

訪問看護ステーションは、いつかやりたいという夢をやっと決心して立ち上げました。これまでにしてきた大好きなフリーナースをスタッフに教え、私も管理者をしながらフリーナースとしても働ける会社です。

バーンアウトの休養中から始まった

天田さんの顔写真

ーこれまでの経歴を聞かせてください。

6年前に19年働いた病院をバーンアウトで退職し、その後約1年間は体調不良のためにほとんど寝て過ごすような生活でした。その生活のなかで、もう一度看護師として復帰したいという気持ちが強くなり体調に合わせて単発の仕事を受けていくうちに、ご縁がつながり結果的にフリーナースになっていたんです。

フリーナースとして活動していた6年の間に、管理者として介護施設、訪問看護ステーションの立ち上げもしました。副業可能な環境を整え、休日にフリーナースの活動も続けていましたが、勤務が休みのときだけではフリーナースの割合を減らさないといけない。やりたいこと120%の活動はできないことに気がつき、事業所が半年で満床になったこともあり、役目を果たして退職させてもらいました。

みんなと一緒に!会社設立を決心

天田さんと仲間の集合写真

ー経営という自分の会社を立ち上げるきっかけは何かあったのですか?

自分が倒れてしまうと代行する人がいないことや、ダブルブッキングした場合には片方を断らないといけないので、一人でフリーナースを続けることに少しずつ限界を感じていました。

また、フリーナースが大好きという気持ちからフリーナース看護協会を立ち上げることに。そこでは看護師+αで資格を持っている人たちのセミナーや、心身ともに健康でいるためのイベントを開催する場所を提供するプラットフォームを運営しています。オンラインでつながる場所を作って思ったのは、これまで培ってきたフリーナースとしての経験を仲間と分かち合い、一緒に「現場で」働きたいという気持ちでした。

本当にやりたかったのは、住み慣れた群馬で 群馬の人と訪問看護とフリーランスの仕事も一緒に叶えられる会社を設立すること。4年間覚悟ができず、夢のままだった訪問看護ステーションを立ち上げる決意をしました。

諦める生活ではなく、叶える生活をサポートしたい

ーそうして立ち上げた会社「ALL HAPPY NURSING」について聞かせてください。

「ALL HAPPY NURSING」は医療保険制度・介護保険制度に則った訪問看護事業が柱ですが、それだけではなく私がフリーナースとしてやってきた医療、介護、福祉、予防、教育、美容、これを全部詰め込んだ会社です。

介護や医療の保険制度上での訪問看護の提供があってこそ、利用者さんの命がつながっているけど、それだけではまかなえないところもあります。心の豊かさや生活の質を諦めるのではなくて、叶える生活をサポートしたい。それをカバーできるのが保険外サービスであり、看護師としても大きなやりがいになると思っています。

ケアをする人も受ける人も、オールハッピーに

ーどのようなセラピストナースが在籍しているのですか。

アロマセラピーや腸セラピーのセラピストナースがいます。スキルアップのために、西洋医学でカバーできない分野を勉強している看護師はたくさんいますが、発揮する場所がない。なのでこの会社で、セラピストナースのケアが提供できる仕組みを作りたいと思っています。

ー美容について聞いてもいいですか?

訪問看護は命をつなぎ、アロマセラピーや腸セラピーは健康維持やメンテナンスをする。さらに生活の質を高めるケアを提供するのが美容です。この三つは関係ないとは思えないのです。美容機器も導入して利用者さんやご家族へ提供したいと考えています。女性は80代、90代になっても少しでもきれいで若くいたいと思っているもの。それを隠さずに、要望があればかかりつけになっている私たち看護師が受け入れてもいいのではないかと思っています。福利厚生としてスタッフにも利用してもらい、ワクワク楽しく会社に通ってもらいたい。

利用者さんだけでなく、ご家族もケアする側の看護師もみんながALL HAPPYということなんです。

ー今後のビジョンは?

今後の看護師人生で、会社設立のときに定款に書いた盛りだくさんの内容をどれだけやっていけるか。私自身も今までに聞いたことのない訪問看護ステーションを確立させて、これを真似して元気に楽しく活躍する看護師や会社が増えていったら嬉しいです。

看護師として一つのことをやり抜くことも大切だけど、仕事によっては負担が大きいものもあります。看護師の役割は、セラピストをしたり救護をしたりと幅広い。生涯現役看護師としてどう生きていくのかをテーマにしていて、なにより自分自身も看護を思いっきり楽しみたいです。

株式会社ALL HAPPY NURSING

https://allhappynurse.jp/

一般社団法人フリーナース看護協会

https://onl.sc/Xcuy7AF

ABOUT ME
りりこ
急性期病院で6年勤務し退職、約1年間世界一周の旅へ。帰国後は訪問看護やクリニックを経験。現在は総合病院のパート看護師として勤務しながら、ライターとして活動している。2児の母親業も奮闘中。