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正しく役立つ情報を届けたい!看護師ライターになったきっかけ【ナース図鑑】

看護師ライターの塩野涼子さん

「子どもが小さいうちは病院で働くのは難しい」
「看護師の経験や知識を使って誰かの役に立ちたい」

働きながら子育てをする看護師の中には、こんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。 今回お話を聞いたのは、妊娠・出産時の出来事をきっかけに看護師ライターへ転身した塩野涼子(しおのりょうこ)さん。 現在は看護師や子育ての経験を生かして、企業でライター・編集者として働いています。

笑顔の女性看護師

どのようにライターとして活動を始めたのか、きっかけや仕事までの準備、仕事の探し方などを教えてもらいました。

塩野涼子さんプロフィール

新卒で地元の総合病院に入職し、循環器病棟で6年働きました。結婚後、夫の転勤もあり東京に引っ越して、立ち上げ時期の病院を体験したり、人間ドックが併設されているクリニックでも働きました。出産を機会に退職し、精神科を経験し、現在は小児科のクリニックで働きながらライター業務も行っています。

塩野さんのFacebookはこちら

目次

看護師ライターという仕事

松井英子(以下松井):よろしくお願いします。まずは看護師ライターとはどのようなお仕事なのか教えてください。

塩野涼子さん(以下塩野):ライティングを仕事とする看護師の総称だと思っています。

看護師の資格を活用して医療や介護について記事を書いていますね。医療の知識を活かして医師監修の記事を書くこともあります。

現在は介護のフリーペーパーの記事を書いたり、Webメディアで子どものいるママさん向けの記事の執筆をしています。ライターの仕事を始めて約2年ぐらいになりました。

松井:ネット上での規制も厳しくなり、専門職が正しい知識を伝えられることは重要ですね。

きっかけは育児中に救われた言葉

双子の写真

松井:看護師ライターになろうと思ったきっかけはなんですか?

塩野:ライターになろうと思ったのは、子どもができたことがきっかけでした。妊娠して双子の出産を経験しているのですが、その時いろんな情報を探したんですよね。

本からネットまでいろんなものを見ましたが、思うように知りたい情報にたどり着けませんでした。だからと言って妊娠中は 教科書を見るのは私にとってなんだか怖かったんです。良くない方に考えすぎてしまう気がして。

でも、ある時、双子を出産、育児されている方の体験談入りの記事教えていただきとても助かったんです。文章に救われてうまく肩の力を抜くことができたんです。

そんな時に知り合いがライターの仕事をしていると知り「自分も文字で役に立てるような仕事ができれば」と思い、ライターを目指すことにしました。

松井:妊娠、出産という大きな変化の時期に文章で救われて、自分自身も伝える側になりたいと思ったんですね。

塩野:その時は、ちょうど病院以外でも働くことができないだろうかと考えていたタイミングでもありました。子どもたちの度重なる発熱など、病院勤めが厳しく感じるようになってきていたので。どうやってライターになるのか調べている時期に、看護師ライターとして活躍されている中澤真弥さんの存在を知りました。しかも直接会いにいけるイベントがあったんです。

松井渋谷で行われたナース図鑑1回目ですね。すでに活動されている方に会って話ができるって嬉しいですね。

塩野そうなんです。あのイベントのおかげで今の自分がいます。中澤さんに会って、自分の想いをお伝えしました。いろいろなアドバイスをいただくことができたのは大きかったです。

ライターになるまでの勉強や準備

ライターのイメージ画像

松井ライターになろうと思ってからどのように準備や勉強を行いましたか?

塩野ライターの仕事を始めた頃は何もわからなかったので、クラウドワークスに登録して書くお仕事を始めました。仕事を受けてみて、伝えやすい文章にするには勉強が必要だと実感しましたね。

そこで書くことを勉強するために、ライターされている方のセミナーを受けました。そのうち一つが中澤さんが行っている「看護師ライター講座」です。

文章の書き方の基本的なことから、これまでのリアルな実体験まで伝えていただきました。 学んだらそのあとはひたすら書いて経験値をあげるしかない、と感じました。

松井:書き続けることで、より伝わる文章に成長していくんですね。塩野さんの勉強の大変伝わってきます。

クラウドワークスから今の仕事につながるまで

松井:ライターのお仕事はどのように探したのですか?

塩野:最初はクラウドワークスに登録して、ライティングの仕事を始めました。でも一人で続けるのは不安で、先輩ライターに「どこかに所属して経験するのもいいよ」とアドバイスをもらって。

そのタイミングで、たまたま看護師のライターを募集する企業があったんです。見てすぐに応募しましたね。働ける企業を探していたこと、興味のある分野だったこと、この2つがぴったり合った感じでした。

他にもいろいろなお仕事をいただきますが、介護のフリーペーパーのお仕事は中澤さんからの紹介でした。その他にも、別のライターセミナーで繋がった方からお仕事のお話をいただくこともありますね。

ライターの横の繋がりから仕事に繋がることもあるので、会いにいくことや勉強しにいくことは大切なことだったんだと実感しています。

松井行動して、人と繋がりを得たこともお仕事につながっているのですね。行動力や会いにいくこと、勉強することが大事なんですね。

看護師の経験がライターの仕事にも通じる

女性が記事を書く写真

松井:これまでの看護師のキャリアが、今の仕事にどう活かされているのか聞かせてください。

塩野:総合病院、立ち上げ時期の病院、人間ドックを行うクリニックなどで、さまざまな経験が今に活かされてます。

疾患に関しての知識はもちろんですが、相手に伝わるような報告の仕方や、病識のない方にわかりやすく伝える方法は、とても役に立ってます。

サマリーを書く中で「どうすれば簡潔に読みやすく伝えることができるだろう?」と試行錯誤していたことも、記事の執筆と通じるところがありますね。

松井:様々な場所や科目を経験することで、看護師としてのキャリアも積んできたのですね。いろんな視点から見ることができるのは、塩野さんの強みですね。

看護師としての経験が活かせる仕事は、とても魅力的です。

看護師ライターになるには思いが大切

松井:看護師ライターはどんな方でもなれますか?

塩野:私でもなれたのでどんな人でもなれますよ。なりたい!っていう強い思いと、続ける気持ちがあればなれます

ただ正しい情報だとしても、誰かを傷つけるかもしれないことは覚えておいて欲しいですね。

私自身も子育ての時に、母親学級で言われた言葉で傷ついた経験があります。言われたのは正しい情報だったんですが、つらい、怖いと感じてしまったんです。

「正しい情報を伝えるのはもちろんのこと、どんな正論でも、伝えることで傷つく人がいるかもしれない」と思って文章を書ける人が向いていると思います。

看護師ライターとしての今後

看護師ライターの塩野涼子さんと看護師スノーボーダーの松井英子さん
塩野さんとインタビュアー松井英子

松井:塩野さんのこれからのビジョンを教えてください。

塩野:今いただいているお仕事も、たくさんの方のおかげだと思っています。自分自身があの時救われたように、文章を通して少しでも役に立てれば良いなと思っています。

書けば書くほど勉強がまだ足りないと思うところがたくさんあるので、これからもいろんな方から学んでブラッシュアップしていきたいと思っています。

松井塩野さんの文章で救われる人はこれからもたくさん増えそうですね。これからも応援してます。

インタビュアー:松井 英子

 

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この記事を書いた人

看護師をしながらプロスノーボーダーになる。大好きなスノーボードをもっとたくさんの人に伝えたいという思いで、スノーボード大会の出場、レッスン、イベントオーガナイザーなど幅広く活動中。

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